読者の間で「最終回が駆け足だった」「後半の展開がひどい」といったネガティブな評価が散見される理由には、物語の構造的な大転換が深く関わっています。
本作の最大の魅力は、魔法や金属器を駆使した王道バトルと、迷宮(ダンジョン)攻略の冒険譚でした。しかし、物語が最終章に突入すると、世界は「国際連盟」による経済・政治主導の社会へと激変。アリババが商売や金融システムを駆使して対立を解決しようとするなど、少年漫画の枠組みを超えた極めて難解な「思想・イデオロギー闘争」へとシフトしていきました。
この急激なジャンル転換により、低年齢層の読者や爽快なバトルを求めていたファン層が脱落し、「最終章がつまらない」という評判を生む一因となりました。さらに、神の座を巡る聖宮での最終決戦では、概念的な議論の応酬が続いた末に一気に決着へと向かったため、読者が感情移入しきれないままエンディングを迎えてしまった側面は否めません。