彼女の才能を見出し、スターダムへと押し上げたのが大手芸能事務所「研音」だ。渋谷でスカウトされた少女は、またたく間に同誌の看板モデルへと駆け上がった。しかし、華やかな表舞台の裏には、高校生としての生活とプロの仕事を秤にかける苛烈な日々があった。
早朝からの撮影、移動中の車内での課題作成、そして深夜に及ぶセリフの暗記。同世代が放課後のカラオケや部活動を楽しむ中で、彼女はプロとして現場に立ち続けた。研音の手厚い育成方針と、本人の並外れた忍耐強さが噛み合い、単なる「可愛いモデル」から「意志を持つ女優」へと脱皮していった。