一見すると無秩序に見えるグランジ・ファッションだが、その根底には明確なマスターピースが存在する。王道のスタイルを構築する上で欠かせない代表的なアイテムを見ていこう。
第一に、毛足の長いモヘアカーディガンだ。どこか哀愁を帯びた独特の質感とゆったりとしたシルエットは、羽織るだけで独特の雰囲気を醸し出す。第二に、ネルシャツ(フランネルシャツ)があげられる。チェック柄の褪せた風合いや腰に巻きつけるラフなスタイリングは、このカルチャーの代名詞だ。
第三の必須アイテムは、使い込まれたヴィンテージのダメージデニム。膝の破れやへたり具合が、無骨なリアリティを演出する。第四に、グランジの足元を象徴するキャンバススニーカーやタフなレザーブーツ。履き古された痕跡こそが格好のアクセントとなる。そして第五に、オーバーサイズのグラフィックTシャツだ。バンドTシャツや退色したプリントTは、レイヤードスタイルの中心として機能する。