期限の切れた消毒液を使用し続ける危険性は、単に「殺菌ができない」にとどまらない。有効成分が分解された液中で雑菌が繁殖する二次汚染の危険すら存在する。特に水分比率が高いジェルタイプや低濃度タイプの製品において、管理状態が悪いと容器内で耐性菌やカビが発生した事例が報告されている。
また、アルコールの揮発によって溶媒の比率が変わり、手肌への刺激が強くなるケースもある。肌のバリア機能が低下した状態の手指に劣化品を塗り続けると、深刻な手荒れや接触皮膚炎を引き起こしかねない。荒れた皮膚の微細な傷口は、かえってウイルスや細菌が侵入しやすい格好の温床となってしまうのだ。