雑誌『Free & Easy』自体は休刊となりましたが、同誌が撒いた種は現在どのような形で息づいているのでしょうか。多くの人が見落としがちなのが、海外における日本発アメカジ(Ametora / Rugged)の神格化です。
欧米やアジア圏のファッションマニアの間では、日本の職人技やヴィンテージ研究の深さが極めて高く評価されています。その原典のひとつとして『Free & Easy』のバックナンバーが参照されており、海外オークションでは日本の相場以上の高値で取引されるケースも珍しくありません。また、小野里氏をはじめとする元関係者たちが提示した「クラフトマンシップへの敬意」は、現代の国内クラシックブランドやこだわり派のセレクトショップのクリエイティブに脈々と受け継がれています。
【プロの結論】カルチャー消費の功罪と向いている人・慎重になるべき人の判断基準
メディア社会学的な視点から『Free & Easy』の現象を振り返ると、同誌は読者に「確固たるアイデンティティ」を提供する強力な装置であったと言えます。しかし、過度なブランド神話やうんちくに囚われすぎると、モノ本来の楽しさを見失い、消費によってしか自己を肯定できない依存状態に陥るリスクを孕んでいました。
現在、バックナンバーを集めたり、当時のラギッドスタイルを現代のワードローブに取り入れようとする方に向けて、明確な向き・不向きの基準を提示します。
【おすすめできる人】
- ワークブーツやレザー製品の手入れ(エイジング)を自分の手で楽しむことが好きな人
- ヴィンテージウェアの縫製仕様や歴史的ディテールを深く学びたい研究熱心なコレクター
- トレンドに左右されず、10年・20年と着続けられる普遍的なスタイルを確立したい人
【おすすめできない(慎重になるべき)人】
- 軽快でストレッチ性の高い機能性ウェアや、現代的なミニマルスタイルを最優先する人
- 雑誌に載っている高額ブランドやヴィンテージのスペックだけをステータスシンボルにしたい人
- 重量感のあるレザージャケットや固いワークブーツの着用感をストレスに感じる人