近年の高校年代をリードし続けてきた青森山田高等学校サッカー部。彼らが見せる徹底したインテンシティとセットプレーの破壊力は、今大会でも間違いなくひとつのベンチマークとなる。だが、対抗する強豪校たちも手をこまねいているわけではない。ポジショナルプレーをベースにした精緻なビルドアップでプレッシングを無力化しようとするチームや、5レーンを意識した可変システムを採用する新鋭校が次々と名乗りを上げている。
フィジカル優位で押し切る時代は終わりを告げた。攻守の切り替え時に生じる0.5秒の隙をどうデザインするか。高校生の枠を超えた高度な戦術的駆け引きが、酷暑のピッチで火花を散らしている。