1970年代初頭、日本の少年誌に突如として現れたふたつの金字塔。それが『デビルマン』と『マジンガーZ』だ。神と悪魔の相克、人間存在の危うさを徹底的な描写と共に描き切った作品は、当時の読者層に精神的なトラウマと同時に、一生消えないカタルシスを植え付けた。
一方、巨大ロボットの内部に人間が乗り込んで操縦するアイデアは、それまでのロボット観を一夜にして覆した。搭乗型ロボットの原点として、世界中のメカデザインやSF作品に直結する遺伝子を遺した功績は計り知れない。ダークファンタジーの先駆けとスーパーロボットの誕生という、正反対に見える金字塔をほぼ同時に世へ送り出した才能は、まさに異端と言うほかはない。