日本の外食産業においても、この食材のポジションは急速に変化している。以前はタイ料理の定番「プーパッポンカリー(蟹と卵のカレー炒め)」をはじめとするエスニック料理の領域にとどまっていたが、現在ではカジュアルなイタリアンバルから和食の創作料理店まで幅広く採用されるようになった。
農林水産省の貿易統計や水産業界の最新データを見ても、東南アジアからの輸入体制が安定し、急速冷凍技術(IQF)の高度化によって高品質な状態での流通が可能になったことが背景にある。外食チェーンから個人の専門レストランに至るまで、手軽に高品質な蟹を提供できる環境が整ったのだ。