大学受験の出口戦略として、保護者や受験生が最も注視するのが就職実績だ。東洋経済新報社や大学通信が毎年集計する「有名企業400社への実就職率」のデータは、MARCH各校のリアルな市場価値を映し出す鏡となっている。
大企業就職率において、明治大学と青山学院大学は安定して20%台後半から30%前後の数値を叩き出す。金融、商社、ITメガベンチャー、コンサルティングファームなど、トップ層が狙う業界へのパイプラインは極めて強固だ。明治の徹底したキャリア支援体制や、青学の強い人脈と洗練されたコミュニケーション能力への評価は、採用市場で確固たる地位を築いている。
注目すべきは、中央大学の資格実績と法政大学の実学志向だ。中央は司法試験や公認会計士、国家公務員総合職などの国家資格において、依然として早慶に匹敵する圧倒的な合格者数を誇る。法政大学も、実就職率のランキングにおいて理系学部を中心に大企業への内定率を飛躍的に向上させており、「入りやすさの割に出口が良い」という実利的な評価を獲得しつつある。学歴フィルターの通過ラインとしてMARCHが一括りにされる時代にあっても、採用担当者の現場レベルでは各校の気質と強みに応じた棲み分けが明確に行われている。