なぜ、これほどまでに数が減ってしまったのか。主な要因は大きく分けて3つ存在する。第一に、無秩序な森林伐採による棲み処の喪失。第二に、人間による違法な罠や密猟。そして第三に、繁殖周期の長さによる個体数回復の遅さだ。
主要な生息地であるミンダナオ島では、かつてどこまでも続いていた緑の絨毯が、農地開拓やインフラ開発によってブツ切りに寸断されてしまった。1つのペアが生きていくためには膨大な広さの原生林が必要だが、広大なテリトリーはもはや破片のように散らばっている。孤立した森に取り残された若鳥たちは、新たな伴侶を見つけることすら困難な状況に追いやられているのだ。