「月曜日に長男が発熱し、水曜日には私と妻、金曜日には下の子まで全員寝込みました。家の中はまるで戦場です」。都内に住む40代の会社員男性は、絶望混じりにこう振り返る。彼のような事例は決して珍しくない。感染症の専門家が指摘するのは、2026年に流行する株の「圧倒的な家庭内伝播力」だ。
同居者間での二次感染率は、一般的な風邪が15%程度にとどまるのに対し、今季の流行株では50%を超えるとの推計もある。特に狭い室内環境や共有の換気経路が、目に見えないウイルスの拡散を加速させる。家族の1人がウイルスを持ち込んだ瞬間、無防備な室内は一気に感染リスクの高濃度ゾーンへと変貌するのだ。