二人の関係性を語る上で外せないのが、一世を風靡した映画『ちはやふる』での共演だ。競技かるたというハードな題材に挑む中で、キャスト陣には本物の部活動さながらの過酷な練習が課されていた。
当時、現場スタッフが明かした未公開エピソードがある。連日の撮影と札を取る激しい動作で指先の痛みに耐えていた広瀬すずに対し、野村周平は冗談を交えつつ真っ先にアイシングの手配をしたり、現場の空気を和らげたりと常に周囲へ目配りを怠らなかったという。天真爛漫に見えて実は非常にストイックな広瀬の緊張を解きほぐしていたのが、野村の持つ物怖じしないノリと気配りだったのだ。