ジャンルの垣根を軽やかに越えていく制作アプローチも異彩を放つ。例えば、緻密な伏線回収が求められるSFサスペンスの要素と、肉体の躍動で見せるアクションドラマのダイナミズム。一見すると相反するふたつの要素を高度に融合させるアプローチだ。
具体的には、リアルなスタントアクションの撮影に最先端のCG合成技術を自然に組み込む手法が挙げられる。演者の生の鼓動や息遣いを殺すことなく、幻想的かつ没入感あふれる世界観を構築する。スクリーン越しに観客の手汗を握らせる臨場感は、職人技とも言える技術の蓄積によって支えられている。