この現象は単なる一時のブームにとどまらない。脳科学や心理学の分野からも、興味深いデータが相次いで発表されている。2026年初頭に公表されたメンタルヘルス研究によると、無目的で単純な作業に没頭している時間帯、脳内では「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」の過剰な活動が抑制されるという。
DMNは、人が将来への不安や過去の不満をぐるぐると考え続けているときに働く脳の回路だ。仕事のタスクや人間関係の悩みに追われる現代人の脳は、常にこのDMNが過加熱を起こしている。そこに「落ち葉の形をひたすら分類する」ような一見無意味な趣味が差し込まれると、脳は強制的に「今、ここ」の作業だけに意識を集中させる。瞑想やマインドフルネスを試しても雑念が消えなかった人々が、マニアックな趣味によって思わぬ精神の静寂を手に入れているのだ。