スプリットタン(Split Tongue)とは、英語の「split(裂ける)」と「tongue(舌)」を組み合わせた造語で、舌尖から中央部にかけてメスや糸を用いて二股に分かれた状態を作る身体改造(ボディモディフィケーション)の一種です。別名「蛇舌(へびじた)」とも呼ばれます。
その歴史は比較的新しく、1990年代後半頃のアメリカにおいて、タトゥーやボディピアスに続く先鋭的な自己表現・カウンターカルチャーとして定着し始めました。欧米の先駆者たちが身体の可変性を追求する中で生まれたこの文化は、インターネットの普及とともに全世界へ拡散。日本国内においては、2000年代初頭に金原ひとみ氏の小説『蛇にピアス』(蜷川幸雄監督により映画化)が一大ブームを巻き起こしたことで、一般層にもその存在が広く知れ渡ることとなりました。
一部のネット上では「吉高由里子をはじめとする有名芸能人がスプリットタンにしているのでは」といった噂が飛び交うことがありますが、映画『蛇にピアス』で主演を務めた吉高氏の蛇舌は特殊メイクやCGによる演出であり、実際に舌を裂いているわけではありません。メディアの過激な描写と現実の施術が混同されやすい点には留意が必要です。