岡山の魚の旨さを知るなら、まずは早朝の仕入れに命を懸ける名店へ足を運ぶべきだ。岡山市の中心部から少し離れた港町や卸売エリアには、夜明けとともに水揚げされた魚をその場で捌き、豪快に盛り付ける専門店が存在する。丼からあふれんばかりに盛られたタイ、ヒラメ、タコ、車エビ。そのどれもが数時間前まで海を泳いでいたものばかりだ。
仕込みの限界ゆえに「1日限定20食」「売り切れ次第終了」を掲げる店も少なくない。開店前から熱心な常連客が列を作るのは日常茶飯事だ。驚くべきは、その圧倒的なコストパフォーマンス。都心の高級寿司店なら数千円は下らないクオリティの海鮮丼が、現地では驚くほど良心的な価格で振る舞われている。鮮度、ボリューム、価格。三拍子揃った限定丼を手に入れるには、午前中の早い時間帯を狙うのが鉄則だ。