経済界やメディア関係者数十名に対するヒアリングを行うと、松浦大助氏に対する評価は「表と裏」で二極化していることが分かります。
ある大手デベロッパーの元役員は取材に対し、次のように当時の印象を語っています。
「会合でお会いした際は、言葉遣いも非常に丁寧で、数字や契約書の内容を極めて細かく詰める論理派という印象でした。父親の豪快なイメージとはまったく異なり、リスクヘッジを最優先にする現代的な投資家の立ち振る舞いでした」
一方で、敵対的買収や債権回収などのシビアな交渉現場に立ち会った関係者からは、「タフな交渉力と絶対に引かない威圧感があり、相手にとっては極めて交渉しづらい難敵」という声も聞かれます。情報が不透明な世界で生き残ってきたからこそ醸し出される特有のオーラが、時に「怪しい人物」という評判へと転化している実態が浮き彫りになります。