年間数百万人規模の観光客が押し寄せる宮島口において、宮島口フェリーターミナルの混雑は現在、特定の時間帯に集中する「二極化」が顕著です。午前10時から午後13時にかけては宮島へ渡る往路のピーク、午後15時から18時にかけては本土へ戻る復路のピークを迎えます。
「改札前には長蛇の列ができていましたが、船自体の収容定員が数百名規模と非常に大きいため、列の進み自体はスムーズでした。ただし、船内の展望デッキ席は大鳥居側の右舷から一瞬で埋まります」(30代旅行者・現地聞き取り)
フェリーの所要時間はおよそ10分と短く、運航情報の臨時ニュースが出ない限りは定時運航が保たれています。しかし、本当のボトルネックは船の乗船待ちではなく、「手荷物預かりのキャパシティ」にあります。
宮島口旅客ターミナルおよび宮島桟橋ターミナルにあるコインロッカーは、午前中の早い段階で大型・中型サイズを中心に満杯となる傾向が顕著です。宮島島内は階段や未舗装の砂利道が多く、野生の鹿が近寄ってくる環境であるため、大型スーツケースを転がしながらの観光は極めて困難です。宮島口駅周辺の荷物預かりカウンターや、広島駅のホテルクロークを活用して身軽な状態でフェリーに乗り込むことが、旅の疲労度を大きく左右します。