公園の景観を語る上で欠かせないランドマークが、海風を受けながら凛と佇む石狩灯台です。開設は明治25年(1892年)に遡り、現存する北海道最古の洋式灯台として歴史的価値を誇ります。かつては白一色で塗られていましたが、1957年に松竹映画『喜びも悲しみも幾歳月』の舞台となった際、銀幕での視認性を高めるために赤と白の縞模様へと塗り替えられ、それが今日まで続く親しみやすい景観の象徴となりました。
灯台の足元から砂嘴の突端へと伸びる散策路には、環境保護と歩行者の快適性を両立させたはまなすの丘公園の木道散策ルートが整備されています。全長約1,200メートルにおよぶルートは高低差がほとんどなく、木道の上を歩くだけで両脇に自生する180種以上の海浜植物を間近に観察できます。
散策プランを立てる際の目安となるはまなすの丘公園の所要時間は、目的によって次のように分かれます。
- 灯台周辺ショートコース(所要時間:約20〜30分):ヴィジターセンターから石狩灯台を巡り、木道の入口付近でハマナスの群生を鑑賞して戻る手軽なルート。ドライブ途中の立ち寄りに最適です。
- 木道終点往復コース(所要時間:約45〜60分):整備された木道の終点まで歩き、石狩川河口の広大な水面と日本海の荒波がぶつかり合う地点を間近で体感する標準的なネイチャールート。
- 砂嘴先端踏破コース(所要時間:約80〜90分):木道が途切れた先の砂地を進み、石狩川が海へと注ぎ込む最果ての先端部まで歩く本格派コース。足元が砂にとられるため、トレッキングシューズの装備が必須となります。