現在の森保ジャパンにおける中盤センターの争いは、過去類を見ないほどハイレベルな層の厚さを誇っています。チームの屋台骨を支える主将の遠藤航と、ピッチ上の戦術家である守田英正が不動のファーストチョイスとして君臨する構図は崩れていません。しかし、交代枠や対戦相手の戦術的相性に応じた「第3・第4のボランチ」をめぐる争奪戦は熾烈を極めています。
現在のヒエラルキーを整理すると、以下の3つの階層に分類できます。
第一集団を追う2番手グループの筆頭が田中碧です。イングランド・チャンピオンシップからプレミア昇格戦線を戦い抜く過程で守備強度が劇的に向上し、日本代表でもここ一番での決定力を幾度となく発揮してきました。さらに、ドイツ・ブンデスリーガのマインツでボール奪取能力と縦への推進力を証明し続ける佐野海舟が代表戦線で存在感を高めています。
そして次世代の旗手として台頭しているのが、パリ五輪でキャプテンを務めた藤田譲瑠チマです。ベルギーリーグで培った卓越した視野とプレッシャー回避能力は、従来の日本人ボランチにはなかった独特のリズムを生み出しています。加えて、左利きでダイナミックな展開力を持つ川村拓夢や、トップ下とボランチを高次元でこなす鎌田大地の起用法も含め、ベンチ入り枠すら予測がつかないサバイバルが続いています。