冷凍庫から出した肉を調理する際、単なる「冷凍焼け」なのか、それとも「腐敗・有害化」しているのかを正確に見極める官能検査のチェックポイントを整理しました。
1. 色の異変(見た目)
牛肉が重なり合って空気に触れていなかった部分が「黒っぽい赤(暗赤色)」になっているのは、肉の色素(ミオグロビン)が酸素に触れていない正常な状態です。空気に触れると鮮赤色に戻ります。しかし、解凍しても全体が緑色や不自然な灰色に変色している場合、または表面が白くカサカサに乾ききって木片のようになっている場合は品質破綻のサインです。
2. 臭いの異変(嗅覚)
解凍時に以下のような臭いが立ち上った場合は、即座に破棄してください。
- ツンと鼻を刺すような酸っぱい酸臭(酢酸臭)
- ツンとくるアンモニア臭や硫黄(腐った卵)のような臭い
- 機械油や古いペンキのような強烈な酸化油臭
3. 触感の異変(触覚)
解凍後の肉の表面を触った際、明らかなネバつき(ぬめり)があったり、指を離したときに糸を引くような粘稠性(ねんちゅうせい)が確認された場合は、細菌がタンパク質を分解して増殖した動かぬ証拠です。流水で洗い流しても内部まで菌や毒素が浸透しているため、絶対に口にしてはなりません。