下処理を終えたら、いよいよ焼きの工程です。豚ロース厚切りをフライパンで簡単かつ極上に焼き上げる秘訣は、「強火で一気に焼かない」こと、そして「余熱で中心まで熱を届ける」ことに集約されます。
失敗しない厚切り豚ロースのポークソテーの焼き方の手順は以下の通りです。
まず、肉を調理開始の20〜30分前に冷蔵庫から出し、室温に戻しておくことが必須です。焼く直前に塩・黒胡椒を振り、薄く小麦粉をまぶします。小麦粉の膜が肉汁の流出を防ぎ、表面に香ばしいメイラード反応をもたらします。
フライパンにサラダ油またはオリーブ油を中火で熱し、まずは肉の側面にある「脂身の面」をトングで挟んで立てるように押し当て、脂をじっくり溶かし出します。脂身にこんがりと焼き色がついたら肉を寝かせ、中火と弱火の中間(弱めの中火)で約3分間動かさずに焼き、きれいな焼き色をつけます。
裏返したらすぐにフタをして極弱火に落とし、さらに約2分〜2分半蒸し焼きにします。最後にアルミホイルを取り出して肉を包み、焼いた時間と同等(約3〜5分)休ませることで、暴れていた肉汁が繊維全体に均一に行き渡り、ナイフを入れた瞬間に溢れ出る豚ロースステーキのジューシーな質感が完成します。