溶連菌の治療において最も厳格に守らなければならないのが、抗生物質の服用期間です。ペニシリン系などの抗生剤が処方された場合、一般的に10日間(薬剤の種類によっては5〜7日間)しっかりと飲み切ることが医学的な鉄則とされています。
「熱が下がって喉の痛みが消えたから」と2〜3日で勝手に薬を中止してしまうと、喉に残った少数の菌が再び増殖して再発するだけでなく、後述する深刻な合併症を引き起こす引き金になります。
一方、社会人が気になる溶連菌感染症の出勤停止期間について、学校保健安全法で出席停止基準が定められている学校とは異なり、大人の労働者に対する法的な一律の出勤停止規定はありません。しかし、日本感染症学会等の基準に基づき、「抗生物質の内服を開始してから24時間が経過し、解熱していること」が感染力を失う医学的な目安となります。
ただし、解熱しても体力の消耗が著しいため、可能であれば発症後3〜4日は自宅療養に充て、出勤再開後も数日間はマスクを着用して周囲への感染予防に配慮するのが職場でのスマートなマナーです。