ネット上のまとめサイトや短尺動画では、「偏差値が低い=教育の質が低い=進学してはいけない」という短絡的な三段論法が横行しています。しかし、この言説には構造的な盲点が存在します。
第1の誤解は、「歯学部の偏差値が低いから誰でも歯科医師になれる」という錯覚です。私立歯科大学の入試偏差値が40台前半であっても、国家試験問題は全国の国立大学歯学部(東医歯大・阪大・九大など)の学生と全く同じ全国共通問題を解かなければなりません。学力に不安を抱えたまま入学した学生は、6年間の猛勉強で学力を底上げするか、あるいは途中で淘汰されるかの二者択一を迫られます。「入試のハードル」と「資格取得のハードル」が完全に乖離している点を見落としてはなりません。
第2の誤解は、「地方私立の文系学部だから就職先がない」という決めつけです。朝日大学の就職実績を見ると、地元金融機関、大手ハウスメーカー、インフラ企業、医療法人事務職など、地域密着型企業への就職率は高水準を維持しています。大学名だけで書類選考を通過するいわゆる「学歴フィルター」の恩恵を受けることは難しいものの、面接や実務資格(日商簿記、宅建、ITパスポート等)を武器に内定を勝ち取る学生が多数派を占めています。
【プロの結論】朝日大学が向いている人・慎重に検討すべき人の判断基準
取材と教育構造の分析から導き出された、朝日大学への進学適性基準は以下の通りです。
▼ 朝日大学をおすすめできる人:
- 将来の目標が「歯科医師」「看護師」「警察官・消防官」「地域公務員」と明確に定まっている人
- 高校時代の模試の偏差値は振るわなかったが、大学入学後に猛勉強して人生を逆転させる覚悟がある人
- 少人数制の環境で、教授やチューターから手厚い個別指導や就職・資格支援を受けたい人
- 東海エリア(岐阜・愛知・三重)に根ざした就職や医療開業を希望している人
▼ 進学を慎重に再考すべき人:
- 「なんとなく大学生活をエンジョイしたい」という曖昧な動機で歯学部や看護学科を志望している人(高確率で留年・中退の憂き目に遭います)
- 大手総合商社や外資系投資銀行など、有名大卒の学歴フィルターが存在するトップティア企業を志望する人
- 学費の工面に余裕がなく、歯学部で留年した場合の数百万円単位の追加費用を捻出できない家庭環境の人