田崎史郎氏の経歴を紐解くと、現在の取材スタイルの原点がどこにあるのかが明確に浮かび上がります。福井県出身の田崎氏は、名門・福井県立藤島高校を経て中央大学法学部へ進学。激動の学生運動の時代を経験したのち、1973年に時事通信社へ入社しました。
配属された政治部では、戦後政治の巨頭たちがしのぎを削る時代を取材。特に自民党最大派閥であった田中派(のちの竹下派)を長く担当し、大平正芳、鈴木善幸、田中角栄、竹下登、金丸信といった大物政治家たちの懐に飛び込む泥臭い「夜討ち朝駆け」を徹底的に叩き込まれました。通信社の記者として政治部長、解説委員長、特別解説委員を歴任する中で培われた人脈は、現在の自民党重鎮たちとも強固に結びついています。単なるテレビタレントではなく、半世紀にわたり永田町の暗闘を目撃し続けてきた「生き証人」としての厚みが、彼の解説のバックボーンとなっています。