貧しい生活から抜け出すため、アメリカにいる姉を頼って単身渡米したウンサン。しかし、待っていたのは過酷な現実でした。途方に暮れるウンサンを偶然助けたのが、同じくアメリカで空虚な生活を送っていたタンでした。互いの素性を知らぬまま心を通わせる2人でしたが、ウンサンの帰国によって別れを迎えます。
帰国後、家を失ったウンサン母娘は、住み込みの家政婦としてある大豪邸に身を寄せることになります。その屋敷こそが、タンの実家でした。奇跡的な再会を果たした2人は、やがて帝国高校という身分社会の縮図の中で、逃れられない運命と対峙することになります。
本作の大きな見どころは、単なるシンデレラストーリーにとどまらず、「生まれながらにして背負わされた王冠の重み」に苦しむ若者たちのアイデンティティの確立を描いている点です。親の敷いたレール、政略結婚、企業の継承争いに抗い、自分自身の生き方を選択しようとする彼らの葛藤が、世代を問わず強い胸の高鳴りを呼び起こします。