小瀧望の役者キャリアを語る上で決定的な転機となったのが、2020年に主演を務めた舞台『エレファント・マン』です。異形の青年ジョン・メリックという難役に、特殊メイクに頼らず自身の身体表現と声のグラデーションだけで挑んだ姿勢は、演劇界に大きな衝撃を与えました。
その結果、日本の演劇界で最も権威ある賞の一つである「第28回読売演劇大賞」において、新人賞に相当する杉村春子賞、ならびに優秀男優賞を受賞。当時24歳という若さでの受賞は、事務所の枠を超えて一人の表現者として認められた歴史的瞬間でした。
その後も、2023年のミュージカル『ザ・ビューティフル・ゲーム』、2024年の『DEATH TAKES A HOLIDAY』と大作ミュージカルの単独主演を重ね、歌唱力とクラシカルな佇まいに磨きをかけています。単なる人気キャストの起用に留まらず、「小瀧望が主演を務めるからこそ作品の深度が増す」と批評家筋に言わしめる実績を積み上げてきました。