万が一の事態において、周囲が知っておくべき応急処置の手順は明確に確立されています。最優先事項は患者本人の止血と全身管理です。
出血部位に対しては、清潔なガーゼやタオルを強く当てて直接圧迫止血を行います。緊縛帯による過度な緊縛は組織損傷を広げる恐れがあるため慎重な判断が必要です。同時に、速やかに119番通報を行い、マイクロサージェリーが可能な高度救命救急センターへの搬送を要請します。
一方、切断された組織の取り扱いには厳格なルールがあります。
- 切断部位を水道水などで軽く洗い流し、清潔な湿ったガーゼで包む
- それを密封できるビニール袋(ジッパー付き保存袋など)に入れる
- 氷水を入れた別の袋や容器に、密閉した袋ごと浸して間接的に冷却する
絶対に避けるべき行為は、切断部位を直接氷や水に浸すことです。凍傷や組織の細胞破壊(浸透圧変化)を引き起こし、再接合が医学的に不可能になります。