リアル店舗の売り場やホビーショップを取材すると、入荷のたびに瞬く間に棚が空になる現象が常態化しています。特にBANDAI SPIRITSが展開するトムとジェリーフィギュア一番くじは、発売当日の午前中に完売を告知するコンビニエンスストアが続出しました。
なぜここまで激しい争奪戦が起きるのか。その背景には、ファニーアートのA賞・ラストワン賞に設定される大型クッションや精巧なスタチューの希少性に加え、1回数百円で手に入るカプセルトイの手軽さが重なった多重構造があります。タカラトミーアーツなどが手掛けるトムとジェリーガチャガチャ最新シリーズでは、「Yummyフードグラフィティ」や「Funny Artコレクション」がリリースされるやいなや、設置場所を記した公式マップのアクセスが急増する現象が起きました。
取材で見えてきたトムとジェリーフィギュア売り切れの真相は、ライト層の衝動買い需要と、フリマアプリにおける二次流通価格の高騰が噛み合ってしまった点にあります。1回数百円のカプセルトイであっても、全種コンプリートセットがオークションサイトで定価の2〜3倍で取引されるケースが散見され、結果として見かけた瞬間に買わなければ二度と出会えないという切迫感が買い占めに拍車をかけています。