猫の歯磨きしてないリスクとは?3歳で8割罹患の衝撃と最新予防策

猫の歯磨きしてないリスクとは?3歳で8割罹患の衝撃と最新予防策

猫の歯磨きしてないリスクとは?3歳で8割罹患の衝撃と最新予防策に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

「そもそも野生の肉食動物は歯磨きなどしないのだから、猫にも不要ではないか」という言説がネット上で散見されます。しかし、獣医学的に見ればこれは明白な誤りです。野生下での短い寿命(3〜5年程度)と異なり、現代の飼い猫は15年以上の寿命を全うします。加齢に伴う歯周組織の崩壊を食い止めるには、人間と同様に日常的なプラークコントロールが不可欠なのです。 獣医師監修の臨床レポートによると、猫歯磨きしないとどうなるかという問いに対する答えは冷酷です。猫の唾液は弱アルカリ性(pH8.5前後)であり、人間のような虫歯菌は繁殖しにくいものの、歯垢に含まれるカルシウム沈着が非常に早く、わずか3日から5日程度で強固な歯石へと変化します。一度歯石になってしまうと、家庭のブラッシングでは除去できず、歯周ポケットの奥深くで嫌気性細菌が爆発的に増殖していきます。 さらに恐ろしいのは、口内炎や歯肉炎にとどまらない全身への波及です。重度の歯周病組織からは絶えず細菌や毒素(LPS)が血流へと送り込まれます。これが毛細血管の集合体である腎臓の糸球体に微小血栓や慢性炎症を引き起こし、高齢猫の宿命ともいえる慢性腎臓病の発症や悪化を著しく早めることが各種学術研究で証明されています。また、心臓弁膜への感染(心内膜炎)のリスクも跳ね上がります。つまり、日々の歯磨きを怠ることは、確実に愛猫の健康寿命を削り取っている行為にほかなりません。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。