ローテーターカフとは?肩の痛みの正体と4大筋肉・五十肩との違いを解明

ローテーターカフとは?肩の痛みの正体と4大筋肉・五十肩との違いを解明

ローテーターカフとは?肩の痛みの正体と4大筋肉・五十肩との違いを解明の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

インターネット上や動画プラットフォームには、「肩の痛みを一発で治すストレッチ」や「ローテーターカフをダンベルで鍛える方法」といった情報が氾濫しています。しかし、ここには解剖学を無視した重大な誤解が潜んでいます。

誤解1:「痛いときこそ肩を回して血流を良くすべき」という幻想
五十肩の拘縮期であれば適度な可動域訓練が推奨されることもありますが、インピンジメント症候群や腱板断裂の急性期において肩を大きく回す運動は、骨の突起(肩峰)で傷ついた腱をやすりで削り取るような行為です。「ゴリゴリ」と音が鳴る状態で腕を回すことは、自ら腱の断裂孔を広げているのと変わりません。

誤解2:「重いダンベルで筋トレすれば肩が強くなる」という錯覚
アウターマッスルである三角筋は高重量の負荷に反応しますが、深層にあるローテーターカフは、強い負荷をかけた瞬間に働きを止めてアウターマッスルに主導権を奪われる性質を持っています。重いダンベルを持ってサイドレイズを行うと、三角筋だけが過剰に収縮し、上腕骨頭を上方に引き上げて肩峰に衝突させ、かえって腱板を痛めてしまいます。

インナーマッスルのトレーニングにおいては、「筋肉を肥大させる」のではなく、「関節の軸をブレさせずにコントロールする神経筋協調性」を養うことが唯一の正解です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。