「なぜ、これほどまでに安いのか?」――店頭で山積みにされた野菜やブロック肉を目にした消費者が抱く最大の疑問です。競合スーパーが頭を抱える生鮮市場北野安い理由には、単なる薄利多売にとどまらない、流通構造上の必然的なカラクリが存在します。
運営会社である株式会社タカハシ(札幌市厚別区)の事業構造を紐解くと、同社は青果部を中心に札幌市中央卸売市場などから大量一括仕入れを行う強力なネットワークを持っています。中間の卸業者を複数挟む一般的な流通ルートとは異なり、直接買い付けと自社配送網を活用することで、物流マージンを最小限に抑え込んでいるのです。
さらに、徹底的なコスト抑制策が随所に見られます。店内の装飾や華美なPOP広告は極力排除され、商品は仕入れ時の段ボールやコンテナのまま豪快に陳列される「ボックス陳列」が主流です。品出しにかかる人件費を大幅にカットし、その削減分をそのまま売価に還元する手法が貫かれています。また、天候や市場相場で発生した過剰在庫や規格外品を買い取り、独自のスピード感で売り切る「売り切り御免」のオペレーションが、廃棄ロス率の低さと驚異の安さを両立させています。