Q1:自分がトラウマを抱えているかどうか、病院に行かずにセルフチェックできますか?
A1:完全な医学的確定診断は専門医による面談が必要ですが、ICD-11に準拠した「ITQ(国際トラウマ質問票)」などのスクリーニング尺度を参照することで、傾向をある程度把握できます。「悪夢やフラッシュバックが頻発する」「人が近づくと逃げたくなる」「些細なことでパニックや感情の爆発が起きる」状態が数か月以上続き、社会生活に支障が出ている場合は、早期に心療内科や精神科の受診を推奨します。
Q2:パートナーがトラウマを抱えている場合、過去の出来事を聞き出すのは良くないですか?
A2:無理に聞き出すことは避けてください。安全が完全に確保されていない状態で無理に記憶を言語化させると、トラウマの再体験(再トラウマ化)を引き起こし、症状が悪化する危険があります。本人が自然に話したくなるまで待ち、話してくれた際も詳細を詮索せず、「話してくれてありがとう」「それはとても大変だったね」と気持ちを受け止める姿勢を保つことが大切です。
Q3:日常生活で突然フラッシュバックが起きた際、自分でできる応急処置はありますか?
A3:「グラウンディング(地に足をつける技術)」が極めて有効です。五感を使って「今、ここの安全な現実」に意識を引き戻す手法で、例えば「青い色の物を部屋の中から5つ探す」「硬い机の表面を手で触って温度を確かめる」「冷たい水を一口ずつゆっくり飲む」といった動作を行うことで、暴走した扁桃体を鎮め、身体感覚を現在に戻す効果があります。