Q1:血圧が上が180を超えていますが、特に自覚症状がありません。今すぐ夜間救急を受診すべきですか?
A1:激しい頭痛、胸痛、息切れ、手足の麻痺、ろれつが回らないといった臓器障害を疑う自覚症状が一切ない場合、いわゆる「無症候性の高度血圧上昇」の可能性が高いと考えられます。この状況で真夜中に慌てて救急外来へ駆け込むと、移動の寒さや緊張でさらに血圧が跳ね上がるリスクがあります。まずは暖かく静かな部屋で半座位になり、15〜30分深呼吸をしながら安静を保ってください。多くは自然に落ち着いてきます。翌朝になっても180/110mmHgを超える状態が持続している場合は、かかりつけ医や循環器内科を日中の通常診療時間内に速やかに受診してください。判断に迷う場合は「#7119(救急安心センター事業)」に電話相談するのが賢明です。
Q2:血圧が高い時に頭を冷やすのは効果がありますか?それとも温めるべきですか?
A2:氷枕などで急激に頭部や身体を冷やす行為は避けてください。局所的な寒冷刺激は皮膚の末梢血管を反射的に収縮させ、かえって全身の血圧を上昇させる引き金になります。同様に、熱い蒸しタオル等で過度に温めることも自律神経を興奮させる可能性があります。首回りの血流を阻害しないよう衣類を緩め、室温を快適な適温(20〜24度前後)に保った状態で、冷却も加温も行わず自然体で安静を保つのが正解です。
Q3:血圧が急に上がった時、横になって寝てしまうのと椅子に座っているのではどちらが良いですか?
A3:完全にベッドに水平に寝転がる(仰臥位)よりも、リクライニングチェアやソファーに上体を起こして座る「半座位(ファウラー位)」をおすすめします。完全に水平になると下半身の血液が一気に心臓へと戻り、心臓の拍出負荷や脳血管への血流圧力を高めてしまうためです。背中にクッションを当てて上体を30〜45度ほど起こし、足は心臓よりやや低い位置に投げ出す姿勢が、静脈還流量を適度に抑えて心血管系への負担を最小限にする理想的な過ごし方です。