俳優としての中条きよしを語る上で欠かせないのが、テレビ朝日系列で放送され社会現象となった大ヒット時代劇『必殺仕事人』シリーズだ。彼が演じた三味線屋の勇次は、三味線の張りのある糸を繰り出して悪人を倒すというスタイリッシュかつ冷酷な殺し技で、全国の視聴者を釘付けにした。
当時の撮影現場を知る関係者によると、着物の所作や三味線の持ち方一つにも徹底的にこだわり、現場での緊張感を誰よりも大事にしていたという。クールな美剣士・殺し屋としてのイメージを確立した勇次役は、今なお時代劇ファンの間で伝説的キャラクターとして語り継がれている。役者としてのストイックな姿勢は、現在の国政での討論や主張の端々にも確実に息づいている。