国会で定期的に実施される政治家総資産調査において、常にトップクラスに名を連ねるのが麻生太郎氏だ。だが、この報告書に記載されている金額をそのまま「彼の全資産」と受け止めるのは早計と言わざるを得ない。
制度上のルールにより、公開対象となる不動産の価格は「固定資産税評価額」に基づいている。これは実際の売買価格や路線価に比べると大幅に低い金額だ。有価証券についても、上場株式の株数は開示されるものの、時価換算された総額がそのまま報告書に載るわけではない。金融・不動産業界の専門家たちが「公表数値は氷山の一角に過ぎない」と口をそろえる理由はここにある。