「最初の1週間は、とにかく腰が割れるように痛くなりましたね」――苦笑いを浮かべながらそう明かすのは、首都圏近郊の現場で働く20代のフリーターだ。実際の現場取材で見えてきたのは、ロマンチックなイメージとはかけ離れた、徹底的に泥くさい作業の連続だった。業務の土台となるのは、スコップやジョレンを用いた大まかな土の掘削と、掘り起こした大量の土を一輪車(ネコ)で運搬する作業だ。一日中かがんだ姿勢を保つため、下半身と腰への負荷は相当なものになる。
気になる日給相場だが、地域や雇用主によって多少の幅はあるものの、概ね日給9,000円から12,000円程度が主流だ。専門知識を必要としない初期掘削作業であれば未経験者でも即日勤務可能で、日払いや週払いに対応している現場も少なくない。残業が原則発生せず、17時の終業チャイムとともにきっちり撤収できる点も、時間を効率的に使いたい求職者には大きな魅力だ。
「きつい」と言われる最大の理由は、逃げ場のない屋外環境にある。夏場の照りつける直射日光と地面からの照り返し、冬場の指先の感覚がなくなるような凍てつく寒さは避けて通れない。だが、熱中症対策としての小まめな水分補給や定期的な休憩は厳格にルール化されており、建設現場のような過剰なスピード感を求められることは稀だ。「肉体労働ではあるが、自分のペースを守って作業に集中できるため、人間関係のストレスは少ない」という声も多く聞かれた。