今回の競技会で目立ったのは、自己ベスト更新率の高さだ。これほどの快記録が相次いだ要因には、完璧に整えられた環境と気象条件がある。気温15度前後、ほぼ無風という長距離走にとって理想的な気候がランナーたちのパフォーマンスを最大限に引き出した。
さらに見逃せないのが、精緻を極めたペースメーカーの存在だ。1000mごとの通過タイムが一切狂わない安定したペースメイクによって、選手たちは余計な揺さぶりに惑わされることなく、エネルギーを最終局面まで温存できた。5000mレースでも組ごとに明確なターゲットタイムが設定され、13分台を目指す若手ランナーたちが果敢に先頭集団へ食らいついていく姿が強烈な印象を残した。