人気の観光地ゆえ、日中のメインストリートは多くの人で賑わう。だが、少し行動パターンをずらすだけで、驚くほど静謐な空間を独占できる。狙い目は開園直後の朝一番、もしくは金鱗湖周辺の散策客が引き始める夕暮れ時だ。特に朝の光が蜂蜜色の石壁に斜めに差し込む時間帯は、陰影が際立ち、写真撮影にも絶好のコンディションとなる。
由布院温泉観光協会が推奨する王道の散策コースを押さえつつも、駅前通りの喧騒を避けて川沿いの小道からアプローチするのが通の歩き方だ。メインゲートの混雑を横目に、裏手の遊歩道側から滑り込むように入園すれば、人波に巻き込まれずに目的のショップへ最短距離で到達できる。旅のストレスを削ぎ落とし、余白の時間を味わうための実践的な知恵だ。