閉店直後からSNSや口コミサイトで頻繁に囁かれたのが、「チェルシーマーケットは中崎町や茶屋町の別の場所へ移転したのではないか」という移転説です。この情報の真偽を確かめるべく、運営母体の出店履歴や梅田周辺の商業登記情報を調査しました。
調査の結果、「梅田チェルシーマーケット」という同一店舗名での移転・営業再開の事実は存在しないことが確定しています。なぜこのような移転の噂が広がったのか、理由は大きく2つ挙げられます。
第1に、運営会社が手掛ける別のアメリカンダイナー業態や系列カフェが梅田・心斎橋・神戸エリアに複数存在していたため、既存ファンがそれらの店舗を「移転先」と誤認したケースです。第2に、中崎町エリア特有の古民家カフェや高架下新規カフェが相次いでオープンした際、当時のスタッフの移籍情報などが混ざり合い、「中崎町チェルシーマーケットとして復活した」という尾ひれが付いた情報が拡散されたと考えられます。
同店が提供していた「ニューヨークの活気とボリューム感あるアメリカンフード」というコンセプトは、形を変えて関西圏の様々なダイナー系カフェにエッセンスとして受け継がれていますが、梅田のあの高架下空間そのものは唯一無二の存在として歴史に刻まれています。