肉眼で確認できるものの、薄い皮が一枚被さってピンセットが届かない場合、縫い針を用いて表皮をわずかに開く処置が選択肢に入ります。ただし、ここでの衛生管理を誤ると重篤な感染症の原因になります。
【針の消毒方法とげ処置の標準手順】
- 手指の徹底洗浄:薬用石鹸と流水で30秒以上手を洗い、清潔なタオルで拭き取ります。
- 針の消毒:市販の消毒用エタノール(濃度70〜80%)を浸した脱脂綿で針全体を念入りに清拭します。※ライターの火で炙る方法は、煤(すす)が皮膚内に入り込んで異物刺青(タトゥー状態)の原因となるリスクがあるため推奨されません。
- 患部の清拭:とげの刺さっている患部もアルコール綿で消毒します。
- 表皮の切開:痛みを感じない最表面の角質層のみを、針先で薄く横に広げるように剥がします。出血させないことが絶対条件です。
- 引き抜き:露出したとげの根元を精密ピンセットで挟み、刺さった角度と同じ方向へ真っ直ぐ引き抜きます。