近年の音楽シーンにおいて、なぜこれほどまでに大規模な対バン企画が求められるのか。音楽社会学およびエンターテインメント心理学の観点から分析すると、サブスクリプション時代の「アルゴリズム的分断」に対する反作用が見て取れます。
パーソナライズされた音楽視聴環境では、リスナーは自分の好むジャンル以外の楽曲に出会う機会が減少します。そうした閉塞感の中で、back numberが仕掛けた対バンツアーは、異なるファン層同士の偶然の出会いを生み出す「体験の共有プラットフォーム」として機能しました。お互いのファンが未知の音楽に触れ、熱狂を分かち合う心理的カタルシスこそが、本ツアーの真の価値だったといえます。
対バンツアーへの参戦に向いている人・慎重になるべき人の判断基準
【参戦を強くおすすめできる人】
- 予期せぬ化学反応や、バンド同士の剥き出しのライバル関係を現場で目撃したい人
- back numberの代表曲だけでなく、対バン相手の新たな魅力や音楽にもオープンに向き合える人
- 清水依与吏の熱量あふれるMCや、一期一会のドラマチックなステージ演出を体感したい人
【単独ツアーを優先・検討すべき人】
- 「back numberの楽曲だけを2時間半フルで聴きたい」「全20曲以上の長尺ワンマンを求める」という人
- 開演から終演までの拘束時間が長く、転換時間を含むフェス特有の空気感に不慣れな人