宮本和知のキャリアを語る上で欠かせないのが、土曜朝の看板コーナーであった『ズームイン!!サタデー』の「プロ野球熱ケツ情報」です。1990年代後半まで、プロ野球選手は「近寄りがたい勝負師」というイメージが一般的でした。しかし、宮本は持ち前のフットワークと明るい突っ込みで選手たちの素顔、趣味、好物、知られざる交友関係を次々と引き出し、球界全体のファン層拡大に計り知れない貢献をしました。
この20年以上に及ぶ取材活動は、単なるバラエティの枠を超え、「選手が何を考え、どのような言葉をかけられたら心を開くか」という人間理解の臨床データを宮本の中に蓄積させました。2019年に現場復帰した際、コーチ経験のなさを不安視する声を一掃できたのは、まさにこの『熱ケツ情報』で培われた圧倒的な対話力と観察眼があったからです。