三益酒店が従来の酒販店の枠を超えて評価される最大の要因は、「徹底した品質管理と確かなテイスティング能力」にあります。店を切り盛りするのは、東海林(しょうじ)家の三姉妹です。長女の美保氏はきき酒師の上位資格である「酒匠(さかしょう)」および唎酒師として仕入れと全体のプロデュースを統括。次女の晃代氏は焼酎アドバイザーとして本格焼酎や果実酒のセレクトを担当し、三女の美千代氏は調理師・唎酒師として料理とのマリアージュ提案を一手に引き受けています。
酒屋の店頭に並ぶ銘柄は、美保氏をはじめとする三姉妹が自ら全国の蔵元へ足を運び、造り手の哲学や醸造環境に直接触れた上で厳選されたものばかりです。「どんな人が、どんな想いで醸しているか」をストーリーとして語れる接客は、単なる商品の陳列にとどまらない圧倒的な付加価値を生み出しています。
2026年現在も、店内には「仙禽(せんきん)」「楽器正宗」「日高見」「神亀」といった全国の名醸蔵から、首都圏では滅多にお目にかかれない小規模蔵の限定酒まで、常時数百種に及ぶ地酒が最適な温度管理のもとで保管されています。訪れた客一人ひとりの好みや飲むシチュエーション、合わせる料理をヒアリングした上で最適な1本を提案するカウンセリング型の販売スタイルが、リピート率の高さに直結しています。