東銀座駅の歌舞伎座裏手、木挽町エリアにひっそりと佇むこの名店が「幻のジューススタンド」と称される背景には、単なる人気の枠を超えた独自の仕入れ・熟成サイクルが存在します。一般的なカフェのように「決まった日時に必ずオープンする」わけではありません。
店舗の基本方針として掲げられているのが、「追熟が完璧な状態に達したバナナしか提供しない」という絶対的なルールです。気温や湿度によってバナナの糖化スピードは日々変化します。仕込んだバナナが店主の納得いく糖度に達していない日は、たとえ平日であっても「バナナが熟していないため休業」という張り紙一枚で営業が見送られます。
加えて、営業時間は基本的に平日12:00〜16:30頃(完売次第終了)となっており、土日祝日は定休日です。ランチタイムの開始と同時に近隣のオフィスワーカーや遠方からのファンが殺到するため、日によっては14時台前半に全量売り切れとなるケースも珍しくありません。「平日昼間の限られた時間帯」「バナナの熟成次第による臨時休業」「早い完売」の3要素が重なることこそが、ネット上で「幻」と語り継がれる根本的な要因です。