チケットの入手動向とともに熱を帯びているのが、専門家や海外ブックメーカーによる勝敗予想とオッズです。
海外大手スポーツベッティング各社の初期オッズでは、井上尚弥がフェイバリット(優勢:約1.35〜1.50倍)、中谷潤人がアンダードッグ(劣勢:約2.60〜3.20倍)と評価されています。しかし、このオッズ差は中谷の実力不足を意味するものではなく、井上のPFP(パウンド・フォー・パウンド)としての圧倒的実績が反映された数値です。
技術的視点では、以下の3点が勝負の鍵を握ります。
- リーチ差と距離の支配権:身長172cm・リーチ175cmの中谷に対し、井上は身長165cm・リーチ171cm。中谷の鋭い右ジャブとロングレンジの左ストレートに対し、井上がどのように踏み込み、得意のボディブローを叩き込むかが最大の焦点です。
- 至近距離の攻防とカウンター:中谷は長身でありながらアッパーカットなど接近戦の技術も超一流です。井上の破壊的なフックと中谷の死角から放たれるアッパーが交錯する瞬間、一撃決着の緊張感が生まれます。
- フィジカルとスタミナの持続性:スーパーバンタム級でのキャリアが長い井上に対し、中谷は階級アップ初戦での大勝負。後半ラウンドにおけるパワーの目減りや耐久力が勝敗を分ける要因となります。