なぜネット上では、美男子の代名詞である赤西仁に対して「しゃくれ」という単語が結びつけられてしまうのでしょうか。そこには日本人の美意識におけるある種の盲点と、カメラ写りのマジックが存在します。
第一の誤解は、「顎抜け(下顎後退)」を小顔と錯覚しやすい日本の風潮です。顎先が小さく後退している輪郭は、幼さや愛らしさを強調しやすい反面、横顔のバランスが崩れやすく、加齢とともに二重顎になりやすい弱点があります。一方、顎先がしっかりと前方に出ている骨格は、顔全体のパーツ配置を立体的に見せ、首と顔の境界線をはっきりと際立たせます。欧米の審美基準において「ストロング・ジョー(力強い顎)」が美男の必須条件とされるのはこのためです。
第二の要因は、赤西仁特有の「アオリ撮影」と「首の角度」です。彼は雑誌のグラビアやミュージックビデオにおいて、カメラを少し見下ろすようなアングル(顎を少し上げて斜めから睨みつけるポーズ)を好んで取ります。このポーズは視線に圧倒的なカリスマ性と挑発的なニュアンスを与える一方で、物理的に顎先がカメラレンズに最も近い位置に来るため、遠近法によって顎が実際以上に長く、突出して写ることがあります。
特定の切り抜き画像や静止画だけを見た一部のネットユーザーが、「以前より顎が出ている」と誤認し、それが拡散されたことが噂の正体です。