ダイアナ妃の歴代恋人と真実の愛|ドディと医師カーンが遺した光と影

ダイアナ妃の歴代恋人と真実の愛|ドディと医師カーンが遺した光と影

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ダイアナ妃の悲劇的な死から四半世紀以上が経過してもなお、ネット上ではダイアナ妃事故死の陰謀論が根強く囁かれています。「英国王室の情報機関MI6が暗殺した」「ドディの子供を妊娠していたため王室が消した」「二人は婚約指輪を購入しており結婚寸前だった」といったセンセーショナルな言説です。しかし、これらは科学的・司法的な事実と真っ向から矛盾します。

2004年から2006年にかけて、元ロンドン警視総監ジョン・スティーブンス卿の指揮のもと、膨大な人員と費用を投じて実施された英公式捜査「オペレーション・パジェット(Operation Paget)」は、800ページを超える最終報告書を公表し、あらゆる陰謀論を徹底的に検証・粉砕しました。

捜査報告書が明らかにした客観的事実は以下の通りです。

  • 運転手の状態:メルセデス・ベンツを運転していたリッツ・ホテルの副保安部長アンリ・ポールは、フランスの法定限度濃度の約3倍に達するアルコールを摂取していた上、処方されていた抗うつ剤・抗不安薬を併用していました。
  • 異常な走行速度:パパラッチの追跡から逃れるため、制限速度50km/hのアルマ橋トンネルへ時速118km〜146kmという猛スピードで突入し、制御を失って13番目のコンクリート支柱に激突しました。
  • 妊娠説の科学的否定:ダイアナ妃の血液サンプルに対する最新の法医学的DNA鑑定および病理検査の結果、妊娠を示すホルモン反応(hCG)は一切検出されませんでした。
  • シートベルトの未着用:車内にいた4名のうち、唯一奇跡的に一命を取り留めた護衛のトレバー・リース=ジョーンズだけがシートベルトを着用していた可能性が高く、ダイアナ妃とドディはシートベルトを締めていませんでした。法医学調査では、シートベルトを着用していれば生存の可能性が極めて高かったと結論づけられています。

また、ネット上で頻繁に拡散される「ヘンリー王子の実父はジェームズ・ヒューイットではないか」という噂も、時系列の事実関係を無視した悪質なデマに過ぎません。ヘンリー王子が誕生したのは1984年9月ですが、ダイアナ妃とヒューイットが出会ったのは1986年の夏であり、交際開始より2年も前にヘンリー王子は生まれています。外見的な赤毛の特徴の一致だけで尾ひれがついた典型的なゴシップです。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。