テレビ番組の特番などで繰り返し語られてきた「年商数億円」というフレーズ。この数字の独り歩きが、川崎希 年商の真相を巡る様々な憶測を呼ぶ発端となりました。バラエティ番組ではインパクトを重視するため、単一年度の瞬間最高風速やグループ全体の売上高をまとめて「年商」と表現することが少なくありません。
結論から言えば、創業初期のメンズアパレル「アンティミンス」単体で毎年何億円も売り上げ続けているわけではありません。取材や各種メディアでの本人の告白を総合すると、起業当初のメンズTシャツやパーカーの爆発的ヒット期に年商1億円の大台を突破し、その後はレディース、コスメ、ネイル・エステサロン、そして現在の大黒柱であるベビー・マザーズ向けブランド「selva secreta(セルバセクレタ)」へと商材をシフトさせています。
アパレル業界の専門調査員による分析では、アンティミンス 現在の状況における企業全体の売上規模は、自社ECでのオリジナル商品販売、コラボレーション商品、さらにはライセンスやサロン事業を含め、推計で年間約2億〜4億円前後の手堅い水準をキープしていると見られています。上場企業のように四半期ごとの開示義務はありませんが、在庫を極限まで絞り込む受注・少数生産体制を徹底しているため、売上高に対する営業利益率がアパレル平均(通常5〜8%程度)を遥かに凌ぐ20〜30%近くに達している点が、この企業の恐るべき本質です。