インターネットの検索候補やSNS上で時折見かけるのが、「過去に死亡事故が起きたのではないか」「ワイヤーが切れて大怪我人が出た」という物騒な噂です。これらについて報道記録および運営会社であるオリエンタルランドの開示情報を調査したところ、東京ディズニーシーのタワー・オブ・テラーにおいて落下事故や死亡事故が発生したという事実は一切存在しません。完全なデマ・都市伝説です。
では、なぜこのような噂が広まったのでしょうか。背景には2つの要因があります。
第1に、アトラクションのバックストーリーとの混同です。ハイタワー三世がエレベーター落下事故で失踪したという架空の新聞記事や演出が非常にリアルに作られているため、物語の設定と現実の出来事を取り違えた情報がネット上で拡散してしまった経緯があります。
第2に、海外パークでの別アトラクションの事故事例との混同です。アメリカの他社遊園地等で発生したフリーフォール系ライドの事故ニュースが、伝言ゲームのようにタワー・オブ・テラーの話としてすり替わって語り継がれたことが原因と判明しています。
実際には、東京ディズニーリゾートの安全管理基準は航空宇宙産業に匹敵するレベルで構築されています。エレベーターには多重系統の油圧・電磁ブレーキシステムが搭載されており、万が一1つの系統に異常が発生しても、瞬時にバックアップが作動してライドを安全に停止させるフェイルセーフ設計が徹底されています。